「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

道しるべ 奈良町


奈良の町の四辻や神社、仏閣の近くには また郊外に「右奈良 左高野」「右なら 左伊勢」「左大仏 右二月堂」などといった石の道しるべがたっている。主に江戸時代のものが多い。現在、字が読みにくくなっているものも多くある。
このような道しるべに刻まれた字は、当時の世相を表わしている。江戸時代には、よくお家流といった文字が使われ、漢字ではなく、平仮名が多く刻まれている。平仮名でも変体平仮名を使用されている場合が多く、漢字も楷書 行書 また草書で刻まれていることもしばしばある。
さらに、和歌や俳句が刻まれていることも多くある。
奈良の道しるべが最も多いのが江戸時代で明治時代 大正時代とつづく。
立っている場所は東大寺・春日大社への道しるべが最も多く、奈良へ来る観光客はどこに参詣するかを物語っている。
現在道しるべは 道路の拡張工事などで 撤去されたり また置き換えられたり その際元の方向と違ったり しているものもあるが 奈良の町で石で造られた道しるべを見ることも楽しいものです。


本のある喫茶店 うのん
■住所630-8053奈良県奈良市七条1丁目11-14
■Tel:0742-43-8152
■✉:honcafeunon.nara.nisinokyo@gmail.com
https:honcafeunon.nara.nisinokyo

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