「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

雷№6 奈良西の京薬師寺近くの本のある喫茶店 うのん

「雷の丘」地名の由来⚡
小子部栖軽は大泊瀬幼武天皇(後の雄略天皇)に親しく仕えてました。
天皇が桜井市阿部付近にあったと思われる「磐余の宮」におられた時のこと 皇后と大極殿で寝ておられました。栖軽はそれに気付かず入って行来ました。丁度その時空に雷鳴がしたので 天皇は直ちに「雷をお招き出来るか?」と言われ 「お招きしてきます。」と答えた。」「それでは お招きしてこい」と命ぜられました。栖軽は赤い衣装に身を包み馬にまたがり阿部山田の前の道と豊浦寺の前の道を通って「軽の諸越の分れ道のところまで行きました。
そこに着いて「天の鳴る雷の神よ 天皇がお呼びですぞ」と大きな声で叫びました。そしてここから馬を引き返して走りながら「雷神といえども天皇のお招きに応じないことが出来ようか」と言いました。走って帰る途中で 豊浦寺と飯岡の間に「雷」が落ちていました。これを見て栖軽は神官を呼び「雷」を輿に入れ宮に運びました。そして「雷神をお招きしてきました。」と天皇に申し上げました。その時雷は光を放って明るく輝きました。これをみた天皇は雷を 恐れ 敬い 褒美を与え雷を落ちた所へ帰させました。その場所を今「雷の丘」と呼んでいます。飛鳥の都の小治田の宮にあります。 今の奈良県高市群明日村雷です

雷№5 奈良西の京薬師寺近くの本のある喫茶店 うのん

雷は火事をも引き起こし重要なモノを消失させています。
東大寺の西塔 承平4年 東塔康安2年 西大寺は延長6年に雷により
消失した記録があります。
この他にも 雷により焼けた社寺仏閣の建物は沢山あります。
しかしながら 法隆寺の五重の塔は安泰です。
法隆寺の五重塔は雷の難から逃れるために塔の九輪の根元から4本の鎌が突き出ています。
昔話によると 「雷が太鼓を背負って天から落ちてくると虎の皮のパンツ諸共この鎌で切り裂く」と「雷脅しの鎌」と言い伝えられています。
しかし 鎌倉時代に三重目に落雷したことがありました。そこで再びその様なことが起こらないように当時人々から信頼のあった西大寺の高徳の僧 叡尊に四種の竜王の名を記した護符を書いてもらい各層の四面に打ち付けました。それ以降落雷の記録はないそうです。
社寺仏閣 古い歴史的建造物が多い奈良が雷から安全であることを願います

奈良西の京薬師寺近くの本のある喫茶店 うのん 雷№4

こんにちは 今朝早い時間 睡眠中でしたが あまりにも雷の音が凄いので目が覚めました。 自宅近くの雷の音 ゴロゴロではなく ビルの様なモノが崩れる様な感じでした

奈良市の 秋篠寺は 雷が落ちない寺として知られています。
千年余り昔は 秋篠の地にはよく雷が落ちました。そこで 大元法の開祖常焼津師が一案を立て待っていると大雷鳴の後一雷獣が境内をさまよっているのを発見 捕らえて戒めため そのヘソを取り 地中に埋め石をのせ封じ込んだそうです。
その石を 「かみなり石」今も存在しています。雷はこれに懲り二度と秋篠寺には二度と落ちないと信じられていました。
 大正初めのころまでは 田畑で働く農夫達は雷が鳴り出すと一目散に秋篠寺の本堂の軒の下にかけ集まり まるで電線に休む雀の如く並び空を見上げていたそうです。
雷が鳴り出すとヘソを隠せと言われるのは ヘソ を取られて雷が 誰彼なしヘソを取り返そうをするからと言われています。

薬師寺近くの本のある喫茶店 うのん 雷№3

雷へソ
近鉄群山駅から西 左山手に厄除けで有名な松尾寺 西の正面に紫陽花で有名な矢田寺があります。その矢田寺の北側約1キロに奈良朝初期に創建になった東明寺があります。ここには「雷のヘソ」があります。
昔 頭に角を生やしたカミナリはあまりの暑さに耐え兼ねて 境内の松の大木の根元で昼寝をしていました。かねてから雷が大嫌いなお坊さん ゴロゴロ雷がなり出すと震えていました。身動き出来しない高いびきのカミナリを見てヘソを取ってやろうと恐る恐る近づき大きく上下するお腹の真中にある出ベソを力一杯つかみました。
驚いたカミナリは取るものも取りあえず大太鼓を担いで入道雲へ逃げ帰りました。そしてお坊さんの手にはカミナリのヘソが残りました。
それ以後 東明寺のは雷は落ないそうです。
今伝えられている雷のヘソはさくらの皮でで作った二重の箱に6㎝程の「ヘソの石」です

薬師寺近くの本のある喫茶店 うのん 雷 no2

昨日に続き雷の話です
雷が落ちない寺
昔奥田の善教寺の井戸に雷が落ちました そばで水を飲んでいた村人が 井戸に蓋を閉めて雷を閉込めました 雷はこまり果てて 「もう2度とここへは落ちないから蓋を開けてくれ」と頼んだので蓋をとりました。雷はここへは落ちない約束をして天に昇ったそうです。そこで このお寺の山号を 興井山(おちい山)と名付けたと言われます。
同様の話はあちらこちらで聞かれます
天理の昔話から
数多くある天の神様のうち 酒好きの雷神はお酒に酔うと赤い褌一つで太鼓を叩き踊っていました そこで 八百万の神様から 地上へ降り人間のヘソを取ってくることを命ぜられました。その雷は落ちそこない  悪魔除けの縄に引っかかりました。助けを求めた雷は 通り掛かったその土地の殿様に助けてもらい ここへは二度目と落ちないと約束したそうです。その場所は 天理市菅原町で その縄は毎年掛け替えられるそうです。