「うのん」の気象歳時記ブログ

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垢かき地蔵 大和郡の洞泉寺

外部資料
洞泉寺の境内に垢かき地蔵がある。昔、郡山城主大納言秀長と洞泉寺開山宝誉上人が、天正14年(1586)六月十四日夜の卯の刻に、同じ夢を見た。その夢に教えられて郡山城大書院西庭の沓脱石を掘り起こすと、それは立派な地蔵像であった。寺社奉行に命じて調べさすと、光明皇后祈願の垢かき地蔵尊であった。光明皇后が難病で苦しむ人のために、大きな石に地蔵尊を浮き彫りにし、それを石の湯舟の上に安置して、上から湯を流して足元から湯槽にはいるようにされていた地蔵で、いかなる難病もその湯を浴びると平癒したというのであった。それで秀長は立派な地蔵尊を造って、そこに像を祀ることにした。
この地蔵のかたわらに大きな湯槽がある。垢かき地蔵から流れる湯がこの石風呂に入る仕掛けになっている。地蔵と一具のもので、法華寺の本の阿シュク寺から北山に移され、さらに天正年中(1573-92)郡山築城に城内に運ばれ、秀長によって洞泉寺に移された。

■住所奈良県奈良市七条1丁目11-14
■℡0742‐43‐8152
■✉honcafeunon.nara.nisinokyo@gmail.com

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