「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くから本の紹介

「正倉院よもやま話」 松嶋順正著 
一生を正倉院にささげたの生き字引 と言われた著者が語る秘話
正倉院で仕事をされていた時に書とめられたり 覚え書きなどをまとめ上げたものです。多くの正倉院の解説書などが出ていますが 常にこの正倉院の宝物にふれていた 著者の話は 興味深いものがあります。

森鴎外 との話なども書かれています。

薬師寺から唐招提寺へ

今日は台風ですね 
唐招提寺では今月は月見 観月会が催うされます。
そして 5月19日の 「うちわまき」が有名です。ハート型のうちわの先にお餅を付け僧侶達に撒かれます。
これの「うちわまき梵網会」の由来は ご存知の方もいらしゃるでしょう
唐招提寺中興の祖 大悲菩薩覚盛上人(1194~1249)の御忌法会を梵網会といい 通称「うちわまき会式」の名で親しまれています。


覚盛上人は鎌倉時代に戒律強化振興に尽くされ、ことに南部仏教の大復興をされた最高の学僧でした。真夏に 襲いかかる蚊に血を与えながらも 慈悲 忍辱の道に徹せられ 蚊を追い払おうとした 弟子をたしなめられたというい逸話があります。


覚盛上人が お亡くなりになってから 弟子達が覚盛上人をしのび うちわを作って墓前に供えたのがはじまりとなりました。
うちわには 「千手千眼観世音菩薩 鳥須沙魔明王」の御真意法言が刷られています 
願望成就 家内和合 の宝扇護符として 撒かれます。

今年のではないのですが 家で飾ってます。

人多いので 私は離れて見ているだけです
ラッキー 目の前に飛んで来ました。

薬師寺から唐招提寺へ

薬師寺と唐招提寺は一本の道で繋がっています。
その唐招提寺は うちわまき  天平の甍 鑑真和上などで有名です。
その境内にある 「蛇井戸」あります。
井戸の屋形に「蛇」を描いた絵が貼ってました。 土地の人に話を伺うと
井戸の水面に蛇が映っていました。この井戸に小石を投げ入れると水面に波が立ち水面に映っていたへびは揺れて その揺れる蛇を見て 「蛇が踊る」と言って楽しんだそうっです。
大きな井戸の水は現在写経の時使われるそうです。


井戸の屋形です。 雨で古い写真からです


井戸です

薬師寺 西ノ京№6

薬師寺から北にタイムスリップしたような道を10分ぐらい歩くと 唐招提寺があります。大きな南門があり 金堂がその奥に静かにたたずんでいます。屋根のカーブが緩やかで それが重みを増し学びの場の雰囲気がします。

この道は朝から ご近所の方々も一緒に掃除を行い常に美しく掃除が行き届いた
道です

薬師寺 西ノ京№5

薬師寺は戦時中 戦車を通す為に境内の中に道を作り南北に分れてます。その北側には今 玄奘三蔵伽藍と写経堂があります。 薬師寺復元には 大きな起業などの力に頼らず 人々の力を借り 人々の幸を願うのが仏の教えである当時の高田管長の考えは硬くその様なことは不可能とも言われましたが 人々に賛同され実現しました。 一巻千円のお写経は今も心に訴えることが続いています。