「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

「てんりのむかしばなし」から
「内馬場の由来」



天理市の内山に、昔、立派な永久寺という寺院がありましたが、今は跡だけが淋しく残っているのです。
永久寺のはなやかだった頃のことです。永久寺の僧侶は乗馬が下手な為に大変苦労をしていました。「私も乗馬の稽古をして、何とか上手にならなければいけない。」と寺院から御不様様を通り、布留の石上神社へ馬に乗り、参詣をして乗馬の訓練を続け、上達を祈りました。
毎日毎日、馬に乗りお詣りをする乗馬姿を見て、周辺の人々は「又通らはる。ややこしい馬乗りやさかいに、落馬したら危いで。馬の通る道にはちかよらんときや、よけときや」といってさけていました。毎日、乗馬の練習で通る道、即ち乗馬は、決って同じ道で、その内側を内馬場と言い、村の人はいつもそう呼んでいるうちに、それがそのまま地名になってしまいました。内馬場のはじまりは、このように乗馬の練習場であったようです。

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