「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

ますますコロナが拡がってます。
吉野の山々は神秘的 神様に抱かれている感じがします。
「吉野の民話」から
「吉野の生活」
奈良県を二分して東西に流れる吉野川。その南、県全体の約六割の面積を占める地域が吉野群です。千四百~二千メートル近くに達する近畿地方で最も高く険しい山が連なるところから、「近畿の屋根」ともよばれています。古くから信仰の地として知られ、修験者などの行き来が盛んでした。
この地域には傾斜地に集落が点在し、地形的制約から間取りや建て方に工夫をこらし、豊富な木材を木の皮まで余すところなく利用した家が建ち、山村独特の風景を作りだしていす。
主な産業は林業で、木を切り、用途に応じて加工し、山から運び出すまでの様々な仕事が行なわれました。木で器などを作る木地師、製材をする木挽き、炭焼きなど、山の中を移動しながら仕事をする人々もいました。今からおよそ三百五十年あまり前には人の手で木を植え育てる植林も行なわれるようになりました。
耕地に適した平地は少なく、急こう配の土地に田畑を作り、ところによっては焼き畑が行なわれました。麦、あわ、ひえ、きび、そばなどの雑穀や芋類などに加え、栃や樫などの木の実、山菜きのこ類、狩猟で得た獣、川魚などの山の幸が大切な食料となっていました。
人々は、厳しく危険も多い一方、様々な恵みをもたらしてくれる山を深く怖れ敬ってきました。毎年十一月七日(または一月七日)に山の神をまつるほか、日々の暮らしの中でも山では常に言葉や行ないを謹むのが山人のゆかしい習わしです。

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