「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

大和の雨乞の歴史
相撲と蹴鞠
延年の舞や猿楽とならんで中世社寺における催物の一つであった相撲もやはり祈雨あるいはその願菓が行われた。「大乗院寺社雑事記」によれば、康正三年(1457)七月十八日の請雨の際 奈良南北両郷の住人が竜王社のある高山において相撲を行った。二十九日には同じく両郷の祈雨立願による相撲百二十番が行われた。以下雑記によれば興福寺における祈雨相撲の例を年代順に記すと文明三年(1471)八月四日南北郷民雨乞相撲立願 同四年四月二十八日祈雨相撲を衆中に下知 五月八日には費用を西御門郷と花園郷にかけている。同月十一日祈雨相撲に関し、衆徒峰起(翌日落着)同十七年(1485)六月十七日高山にて北郷祈雨相撲 翌十八日南郷これを行う。同年七月二十四日南北郷民馬場院において祈雨百二十番相撲 ただし、郷民零落多き故百二十二番に満たず。延穂二年(1490)八月四日 同年七月四日 明応五年(1496)五月九日にも相撲の記事がみえる。この他添上群八嶋 および山辺群布留郷においても祈雨の相撲が行われた。
蹴鞠については大和では無く綱引き競技が行われた。

×

非ログインユーザーとして返信する