「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

「子供のための大和伝説」から
「天の岩戸と七本竹」



橿原市の天の香久山(かぐやま)の南ふもとに天岩戸神社があります。神殿はありませんが、岩穴があって、亀津彦命(かめつひこのみこと)をまつってあります。
岩戸の穴は、この山の向こう側の天の香久山神社の穴までつづけているということです。
天照大神が、この岩戸の中へおかくれになった時は、ここで神楽(かぐら)をあげ、舞をまわられたそうです。
この天岩戸神社の境内にある七本竹は、その時持って舞われた笹で、この七本竹のところを湯笹藪(ゆささやぶ)といいます。
毎年七本生えて七本枯れるので、枯れた竹はお守りにつかいました。この竹にさわると腹痛がおこるといって、おそれられています。
神話にある天の岩戸の神楽にこの笹を使ったというので、むかしは伊勢神宮から、毎年、大祭にはこの竹をいただきにこられたが、遠路因難なので、便宜をはかって、この竹の一部を伊勢に移し植えられたそうです。もとは十三本生えていたのが、六本分けてあげたので、いまは七本になったのだといいます。
また、香久山の下方に天の真奈井という清水のわき出る所があります。ここにも岩穴があって、むかし、竜がこの穴から出たといいます。そして、七本竹のある南浦の天岩戸神社の岩戸の穴とつづいているといわれています。

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