「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

「紀州の龍神民話」
一口話
トンボと蝉がおってのう。トンボはすいすい気持ちよさそうに空を飛びまわっているし、その下で蝉はせっせと食べ物を集めていた。冬がきて、トンボは食べ物に困るようになり、蝉の所に食べ物をもらいに行ったが、蝉は言うのに、「暑い暑いってい言って遊んでいると 冬、食べものがなくなるよ。暑くとも苦しくとも働かなくちゃ」とトンボがいわれたそうな。
わしらこんな話よう母親から聞かされたんや。

薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

「紀州の龍神民話」
猿と狐
ここ(鶴が城のふもとにある)にコンヤの池いうものがあるんやけど、そこへ猿が狐に「猿さんここへ尻尾つけといたら大きな魚、大きな鯉がくいつくさかい」いうてだまされて一晩おったところが、冬で水がバンバンに凍りついてしもた。
猿が力んでとろうとしたら、尻尾がプツ根元から根元切れて、そして猿の尻がはげて赤いものになった。いう話を昔、親から聞いたことあります。

薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

「紀州の龍神民話」
和歌山県民の話の会が山里竜神村に伝わる話を お年寄り」から聞きその語り口そのまま採録されたものです
その中の話を昨日のブログから紹介しています。
「姉 いただき」
姉いただきという鳥は姉と二人住んだって、二人で山のイモを掘ってきてね、そいで、そのイモをたべたのに、姉の方がええとこばっかり食うて、妹の方にガンクビばっかり食わしたちゅんで妹がおこり出したんじゃちゅうわんま。そやけど、何ぞの拍子に姉の方がガンクビ食うて妹によいとこ食わしとったということがわかって、姉に謝って姉にいただきという鳥になったという話があるの。

薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

今日から 紀州の龍神民話 からお話を紹介します。




「水ひょろ」1
水ひょろちゅのは鳥じゃ。今はないようになったけどね、わしらは子どもの頃はちょいちょいおったで。水ひょろちゅのは赤い鳥じゃの。木の穴へみいて巣するね、これは渡り鳥の一種じゃの。「ヒィヒョロロ」とようなく。ほいで、水ひょろないたら雨が降ると云うたわよ

薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

気候変動
ウルム氷期
日本の気候がいまのような姿になるさらに一万年前 つまり二万年程前は、ウルム氷期の最盛期でユーラシア大陸や北米大陸の高緯度地域は地域は広大な大陸氷床におおわれていた。ユーラシア大陸氷床の中心部はスカンジナビア附近にあって厚さ4000㍍にも達していたと推定されており、大量の水分が陸上に固定されたため、海面が100㍍以上低下した。この低下量が微妙なところであるが、日本付近では海岸段丘や海底地形の研究によりおよそ140㍍と推定されている。