「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

大和の雨乞の歴史
共同祈願
雨乞には数部落あるいは数箇村合同で行なわれるものがある。雨は一部落一村に限って降るものではないから、これは当然考えられることである。再び布留に願うと これは現在の天理牛(’旧山辺郡布留)の石上神社(布留宮)の氏子地域北郷二十六箇村 南郷二十箇村からなる広い地域の共同で行なう雨乞である。旱魃が続くと北郷ではまず桃ノ尾竜王 南郷では篠井の竜王に詣でて雨を祈る。それで効のない時は南北両郷で石上神宮へ願かけをする。この願いは三つの願いの中からクジを引いて神意にかなったものおきめ 雨をくださればそれを奉納しますと願をかけをするのである。この願の一つはナモデ踊りと称する念仏踊りであったが「天理市史」史料編に収められている。「南無阿弥陀仏踊」と題する一文にはこの踊りは「布留五十余郷とし執行なり」としている。大和ではこのほか 大神神社 大倭神社等についても数箇村共同の雨乞が行なわれた。

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