大和の自然

谷のいろいろ　②

外部資料
吉野山地から南流する十津川　北山川両渓谷が　この山地二大南北交通幹線になっていのは浸食谷の二大渓谷をそのまま交通路に利用した例である。この街道は近畿の中央部から吉野山地を横切り、熊野地方に通ずる動脈と見なすべき重要性を持っている。十津川渓谷は五条市から吉野川支流をさかのぼり、分水嶺を天辻峠の険を越えて十津川流池に出る。昔の道路はうねうねと曲流する川に沿う細い道であって、木材は皆イカダにより下した。大正時代からは車に変わっていった。この渓谷に従って道路　　奈良を四周へ通じる街道もこの渓谷を用いている。