「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くから 大和の気象歳時記№23 雨乞④

雨乞④
皇居に近い六カ所の山は帝室の御料林でした。宮殿造営のための木材伐採運搬という危険な仕事の為の山の神に対してその入口で祭典をし 伐採 運搬という危険の無事を祈願したと思われています。
 石寸山口神社 写真は外部資料です

桜井市谷に鎮座し 大山祇神です 「大倭国正税帳」(天平2年)に石寸山口神戸 稲捌伯壱束 祖壱拾束合捌佰壱拾壱東 用肆束祭神残捌佰漆束」とあります。「延喜式」祈年祭式に「石根山口社加馬一匹」とあります。「三大実録」に「貞観元年正月廿七日甲申奉大和国従

五位下石寸山口神社正五位下」とあり「五郡神社記」に「十市郡石寸山口坐神社一座在池上郷石寸山裂谷為石寸川之上」とあります。当社はもと石寸山の山霊を祀り 石寸川の水で石寸水分社とも称して とくに馬一匹を加えられたものです。


延喜式 巻三の臨時祭の条 祈雨神祭(85座あります)にお頭記した大和の14の山口神社があげられていて「’三大実録」貞観元年(859年)9月8日条は風雨祈願のために勅使が参向して弊帛を奉った とあって初の木材」の切り出し運搬の無事を祈願していた山口の神は 後 祈雨の祈願にと水神として役目が変更になりました。江戸時代に作られた「大和名所図会」には「都祁山口神社は 今水口明神と称する」とあっ水口の神として民間信仰が定着しました。

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