「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くから 大和の気象歳時記№114

春一番と黄砂

春一番の天気図
 三月も中半頃になると春一番がニュースとなってくる 春本番に一歩近づいてくる。それは嬉しい知らせであるが 同時に 黄砂を観測する。

 冬から春に移るとき天気は変わりやすく 低気圧と高気圧が交互に日本列島を西から東へ通過して行く。なかでも低気圧の出生地が中国黄河流域の奥地のとき寒冷前線等で砂が舞い上がり上空の西風にのって我が国へ飛んでくる。冬の間は降水も少なく地面は乾いて砂やチリが舞い易い。加えて太陽の陽ざしもひと頃に比べ強くなっていることも手伝って 地面は温度も上がっていることと重なり対流が起こり易い。以上の様にいくつもの条件が揃って砂 チリが舞い上る原因となる。生駒山の上空が黄ばんでくると間もなく若草山の方向でもにごった空の色となる。ひどいときはほしてある洗濯物をよごす」ことにもななる。もっと鮮明に目に映るのは ワックスがけの終わった車がイトも簡単に黄白くよごされて腹立たしい思いをする。黄砂のいたずらである。

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