「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くから 大和の気象歳時記№83 雨乞の種々相





👌《環境依存文字》坂田川をのぼってゆくとここにも葛神社があります。坂田 祝戸の二文字の氏神様である葛神社は坂田川と戎成の南部一帯の水をあつめる支流の合流点に祀られています。「奈良県高市郡神社誌」によると「神名葛を以て称せるは九頭龍の省略にして元龍神を祭祀せるものなり。神殿中に藏せる天保三年の棟札に九頭龍大明神と書せり。また古老の伝説には水徳の神なりと云へるを見れば 蓋し雨水を掌らせ給ふ御神は龍神即ち高靇神闇靇神の二神なりとす」と記されています。

クツナ石
戎成の南側 渓をはさんだ所小字イセタニがあります。坂田川の支流がさらに上流で二つの支流が合流する地点でそこに靇神社が祀られています。クツナ石と呼ばれる巨石が御神体で 真直ぐにのびた槻の木を背に 突き出た石の高さが約百八十㍍ 巾約五十㍍で陽石形です。この御神体の石は蛇が住むところとしたところから「クツナ石」と呼ばれています。クツナ クチナワは蛇のことで 雨の神としての信仰が厚く 阪田では近年まで毎年七月二十一日に御供餅を搗いて 神酒とともにこのクツナ石にお供えしていました。

×

非ログインユーザーとして返信する