「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

81年間の奈良の天気 二つの雨宝山② 薬師寺近くのうのんから大和の気象歳時記

うのん

田原本町 楽田寺

外部資料


十輪院と もう一つの雨山寺は田原本町の堺町にある。この町は、県平野部のヘソ

ともいわれ、雨宝山という山号を持つ楽田寺は、田原本寺ともいわれてきた。町発行の楽田寺資料の雨乞いに絞って紹介すると、元亨2年(1322)雨乞いを祈念、効きめがあったので、「雨宝山」と号したと説明がある。

もともと、平野部では「水つき一番 日焼け一番」ということわざがある。川は天井川で晴天が続けば水量は細り、これを補うため至る所にため池(皿池)が造られた。幕末から明治にかけて、それまでの綿作から稲作へと転換、池造りは更に進んだ。

干害は大正2年(1913)昭和19年(1944)48年(1943)とほぼ30年おきに大きな被害をだしている。明治のある年(16年?1883)干害に見舞われ雨を乞う祈祷が行われた。この時近郷の村々は楽田寺の雨乞い霊験に期待すること大きく、楽田寺の西にある十六面(せん)池端に設けられた祈祷祭壇に雨乞いの本尊「絹本着色善如竜王図」を逆さに掲げ、村人たちは連日連夜、切なる願いを込めて、一心に雨乞いを続けた。願いはかえられ慈雨を得たが、風にあおられ松明の炎は竜王図の一部を焼いてしまった。

この竜王図は16世紀後半の作品である。

たて197㎝ よこ105㎝ の大きな掛け図である。無住職の楽田寺をお守りされている家で預かられている。

楽田寺表門を入った右側に弘法水(井戸)がある。尽きることのなく湧き出る弘法水を雨乞い祈祷の時、お供えするとよい効かあるとのこと。

■ 住所 630-8053奈良県奈良市七条1丁目11-14

■ 電話 0742-43-8152

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