奈良盆地の天井川 藥師寺近くのうのんから大和の気象歳時記
大和の天井川
陥落によってできた奈良盆地は地質時代には湖水となっていたと考えられるが、盆地の四周から流出する諸用が、上流部で、激しく浸蝕してきた土砂を盆地に出て傾斜がゆるくなるとともに「複合扇状地」を作り、さらに盆地底に流出するや運んできた、土砂を全部堆積した。そのため長い年月の間に泥水は次第に「
埋められ、弥生式文化時代に人類が農耕を営み始めたころは、湖はほとんど埋めつくされて人々の住みつく場所となった。
盆地の東南隅から流出する大和川の本流初瀬川をはじめ、南北から樹皮状に盆地の中央に集まる諸支流は例外なく浸食 運搬 堆積 を続けてきた。かくて上流部で深く下刻していた川はひとたび盆地に出ると堆積によっる「天井川」を形成するに至る。
天上川はその名の示すように天井位の高いところを流れるからなずけられたものである。
その成因は河川が盆地や平野に流れ出すと地形上 自由曲流と称する形をなし、それぞれ自然のおもむくままに自由4にS字形の蛇曲をなしつつ流れたのである。人類がすみ着いてから耕地を開き、人家を造り、河川の流路を固定するようにつとめ、堤防をきずいて川幅を制限するようになった。それにより運搬してきた土砂が一層川底を高くし、川底が浅くなるにつれ、人口により堤防はいっそう高く築き、ついに今日のような姿となったのである。奈良盆地底を横断する急に坂になっているのは、多くは天井川を越える7ためで、登りつめると高い所に橋が架せられている。「高橋」という固有名詞となっている橋は 佐保川 飛鳥川 曽我川など各所に見られる。
■ 住所 630-8053奈良県奈良市七条1丁目11-14
■ ℡ 0742-43-8152