「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

#讃岐の雨乞い ②
雨乞踊り
四国では讃岐が雨乞踊りの最も盛んな土地である。「西讃府志」は特にこれに関する記事が詳細である。その中でも著名なのは綾歌郡滝宮村(現綾南町)の滝宮念仏踊りであった。これは毎年の夏祭に出るほか雨乞にも踊った。下知といって頭役の者が一人あり、花笠をかずき袴ちけ 大いなる団扇をひらめかし「ナッパイドウヤ」というはやしで先ず踊る。この団扇振りに随って鉦打・鼓打・棒ふり・子踊り等百人を越える連中が躍る。にぎやかな踊りであった。仲多度津郡の佐文村(現仲南町)には綾子踊りという踊りが伝わっていた。これは雨乞の際に竜王に手向けるもので、これにも下知一人その下に踊り子六人(十歳あまりの男児 女装)音頭四人 榊持ち二人 鼓 笛 鉦一人があり、各花笠を着る。踊りの初めには下知が出て口上をいうが その内容は雨を貰った礼であるから雨礼の踊りであったのであろう。



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