大和の自然 薬師寺近くのうのんから大和の気象歳時記
亀の瀬峡谷とじすべり
地滑り地帯の東西に臨時駅を設け徒歩連絡をしたので、峠を越す人々が列をなし、中には人を運ぶ籠さえ出現した。また大和川底はかえって隆起し、最高35㍍にもたっしたので、河水はよどんで細長い湖状となり次第に上流に水があつき始めた。もし河底の隆起が続けば奈良盆地は昔のような湖と化すという大問題が起こった。そこで、河底部分を削り、河岸のすべり出た断崖を切り崩し、地すべりのおさまるのを待ってようやく災害を除き去ることを得たのである。鉄道は移変のなかった南側にウ回線を新設し、鉄橋も二ヵ所増し小トンネル三ヵ所も作り、ようやく通じるに至り現在も使用されている。
こうして 奈良盆地と大阪平野を結ぶ亀の瀬渓谷は地形上の諸問題をはらみつつも、関西本線と国道29号線が渓谷地形の制約を排除して両文化地帯の連結地帯となっている。
■ 住所 630-8053 奈良県奈良市七条1丁目11-14
■ ℡ 0742-43-8152