「うのん」の気象歳時記ブログ

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奈良県大台ヶ原の大雨 藥師寺近くのうのんから大和の気象歳時記

うのん

大台ケ原の大雨

大台にて気象観測を長年行っていた方からの話
昔は大台ケ原は魔の山といわれ、古くから宗教的に開発された大峰山とは、対照的に、登る人も少ない未踏の山で全くその様子が分からなかった。 大台には大きな池があって東風の時はその水があふれ、西風の時は宮川へ、北風になれば、燕野川へあふれ出され、雨が降らなくとも、川は増水する と言われた。それから時代が変わり、水の正体は池ではなく、雨であることがわかった。そこで 土地の人々は大台の局地性豪雨を指して 背振り というようになった。
昭和3年(1928年)8月 月曜日では大台ケ原のそれまでの雨量の記録では、3070粍に達した。大正15年(1926年)8月19日に神大台ケ原山頂で武天皇の銅像の除幕式が行われた。ところが、山頂は連日の豪雨で、式典の準備がこのほか停滞した。物資は全部人夫が運ぶため、とても満足な式典が出来ないということを、大阪市の関係者に除幕式は延期するように伝えたが、返事は是非19日に行うようにであった。18日には大阪市から豪雨の中三百人が登ってきた。17日には371粍 18日には497粍の雨を観測している。この程度の雨になると、雨具は役立たず 雨は上からだけでなく 下から横から 上下四方から降ってくる。この様な大雨であったが 19日当日は雨は小振りとなり、かろうじて除幕式は行われた。この時大阪では大して雨は降っていなかった。17日10粍 18日25粍の雨量が大阪では観測されている。
全く 背振りのもたらしたものであった。


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