奈良公園と鹿

鹿が奈良公園にいなくなったら、公園はどんな景観を呈することになるであろう。公園の芝生はのび、雑草も繁り、奈良公園の姿は大きく変わることが想像される。奈良公園の姿は大きく変わることが想像される。奈良公園の芝生によって生命を保っているのである。
奈良公園の芝はノシバと呼ばれ、相当の刺激を与えることによって繁殖する。すなわち、鹿がこの芝生を踏むことによって繁殖し、鹿のおとす糞尿が肥となって一層繁殖する。専門家の研究によると、鹿の糞をたべて生きている糞虫と呼ばれている小さな虫がいて、これを処理し、芝生の肥料とするとのこと、実に自然はうまく構成されていることを痛感する。自然の偉大な力に驚くばかりである。
さらに奈良公園に風情を添えているのは桜・楓のほか松・杉・あせびと櫟の巨木であろう。松・杉・櫟は常緑樹として一年中緑をたたえ、冬には鹿の餌となっているが、とくに櫟は根も深く、風雪に強い植物といわれ、台風にも耐え、奈良公園の景観の保持に一役かっているが、その実は鹿の食料不足の冬の植物として貢献している。
本のある喫茶店 うのん
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