まるで円形劇場

外部資料
室生寺のある室生も火山地帯の中央に半円形を描いている地形である。室生川がこの底を横断して流れ　寺はその一角に建てられている。寺と反対の半円形の傾斜地には二ヵ所に小さな自然の凹地があり　一つは沼　一つは水田と化している。
さらに西方の峠に登ると「からみた」と称する所がある。ここは西方仏隆寺方面からの参道からきてこの峠にかかるや　室生寺の全景が見る事ができる。そこで弘法大師が「唐見たようだ」といったことから　名付けられたとの伝説がある。ここの凹地は「からみた」という。まるで円形劇場のごとき完全なすり鉢状になっている。底は60㍍　上は20㍍ぐらいで今はその姿を見ることはできない。
室生村向渕にも竜王ヶ淵と飯降（いぶり）ヶ淵とがあり　ともに周囲数百㍍の凹地がある。ともに火山活動により出来たものである。

竜王ヶ淵　外部資料