うのんのブログ

奈良西の京薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くから 大和の気象歳事記No.294 神無月

天高く 食欲の秋
 秋の空は髙い。夏の間 充分な熱と湿気を吸い込んだ樹木と草〃はよく繁茂して地上から舞い上がるホコリをおさえ 十月も中葉ごろからは冷気を含んだ乾いた空気は空を高く見せる。空気が乾いてチリの量の少ない大気の塊まりは日光が空気中を通過するとき、波長の短い青や紫の光が散乱して目に入り込む。空の青さが増えてくる理由である。
 夏の間いだ長い舌をだしてあえいでいた犬と同様 何を見ても食欲が湧かずバテ気味だった躯も、夜長になって、夕食に出される茄子が美味しい。すだちを絞って食べる秋刀魚も美味い。栗御飯に思わずお代りを重ねるもこの頃で人も太ってくる。もともとは前述の如く秋になると大気は澄み渡り空も高く感じられ 馬糧の草も実って馬肥え元気がよくなる。昔中国では この季節モンゴル族が馬を連ねて国境に侵入してくる。侵略に備えて防備を固めようという意味だそうです。
 今は飽食の時代 飽(秋)るほどたべましょう。舌を口に喜びを与え胃の府に満足させることによって しのび寄る冬の風邪を退散させることが出来そうです。


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