薬師寺近くから 大和の気象歳事記No.245
流れ
明治22年八月17日18日暴風雨
当時奈良県には雨を測る設備がなく当然降って来た雨の計測記録で手掛かりとして近隣観測設備の値は
18日 19日 20日 計
和歌山 32.4㎜ 78.1㎜ ー 110.5㎜
白浜 36.83㎜ 90.17㎜ ー 127.00㎜
津 0.8㎜ 55.7㎜ 49.7㎜ 106.2㎜
湯浅では一昼夜で5200㎜の記録
田辺では時間雨量五寸六分に及べり十津川は四寸と云う記録もある。
十津川の四寸を現在風に換算すると約百三十㎜となる。電光空を燭し迅雷段々 とあって昨今各地で降った記録を更新した豪雨はすべて雷を伴っていて明治22年のこのときも稲妻の電光を燭しました。
未曾有の豪雨による雨音 濁流の音に加え轟く雷鳴 山くずれ崖くずれはこの世のものとは思われなかったでしょう。