「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くから 大和の気象歳時記№90 雨乞の種々相

安堵町飽浪神社には宝暦六年のナモデ踊りの図絵馬があり なもで資料 衣装その他小物が数多く保存されていて 村おこしの一環として発表会がありました。

大和神社ではじめの なもで踊りを見せていただきました。その節紅しで踊り保存会の人から「紅しで踊り」についての冊子を頂きました。 この冊子によれば 朝和地方に伝わるこの踊りは 今日より約300年前の江戸時代に始まったと言われています。当時 長い間日照りが続き 農作物が枯死寸前となり  村人たちが「かなわぬ時の神頼み」と大和神社に雨乞の祈願をしたところ 待望の降雨があり 農作物が見事に生育し収穫できました そこで村人たちは喜び「大和神社の御祭神のひとつである御年大神は穀物の守護神」であることに感謝の意をこめて お礼の踊りを神前に奉じました。それ以来 日照り続きになると 大和神社へ雨乞祈願をして 満願となれば紅しで踊りを奉納していたようです。
 中略  平成六年夏の記録的な干天続きの八月二十一日に雨乞い祈願 紅しで踊り を奉納した際 ただちに雷を伴った降雨があり 農作物」には恵みの雨となり 「霊験あらたか」ぶりが感得出来ました。朝和の土地ではナモデ踊りが紅しで踊りと形をかえ婦人の手で踊りつがれていました。

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