薬師寺近くから 大和の気象歳時記№84 雨乞の種々相
ホーラクダブ
冬野川が飛鳥川と合流するところにホーラクダブという渕があります。旱魃のとき阪田と祝戸では先の葛神社で大きな藁の蛇体をつくり 領内の水田を引き回して祝戸橋の快にあるホーラクダブの渕にかけ蛇が村の方を向いて水を吐くような恰好におくと必ず雨がふったと云います。これも昭和十年頃までで 私が訪れた頃年嵩の人に尋ねましたが 「昔はそんな話聞いたことがあった」という返事が返ってきました。
龍神社
川原寺の東すぐのところに竜神社があります。名のごとく竜神を、祀る小祀で うっかり歩いていると見落としそうな小祠です。
雨乞いには飛鳥川の水を汲んできて 小祠にかけて雨降りを祈願しました。また毎年九月十五日には般若心経をくって登典をしています。