「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くから 大和の気象歳時記№74 雨乞の種々相

ヘソの水二題

上記地図は続けてご覧下さい


白石から南の方を眺めると榛原町と接するところに大和富士と呼ばれる額井岳があります。頂上に水神を祀る小祠があって旱魃の時麓から「岳のぼり」がおこなわれていました。額井岳の西国道369号線の香酔山 貝ヶ平山が仲よく並んでいます。369号線香酔峠の最も西側にくびれた処から貝ヶ平山の方へ上がってゆくと(白ぬきの道)「大和志」に次の様に記されています。「香水山 在赤瀬村西北 跨城上山辺二郡 山領有竜王祠歳旱祈雨 南麓有勝泉日臍水 贋縫湧溢側有廃寺跡」とそこで道路沿民家に臍の水のありかを尋ねたが不明」で町役場で尋ねるとおよその場所を教えて貰って再度ヘソ水のありかを探しに行きました。がうまく発見出来ずお仕舞には山に入る道がふさがれて目的を果たすことが出来ず日を改めてアタックをしてみたく思います。


榛原町にはもう一つ臍の水の物語りがあります。
「宇陀郡邑名起原考」に「・・・此地香瑞山の中腹にヘソの水と称する霊水噴出す。これ香瑞山の源にして 旱天此所に於て雨を祈れば験ありしと云ふ」と記し ヘソの水は現存し 雨乞に効果があるとされ 傍らに竜神が祀られ 水神さんとよばれていました。このヘソの水を尋ねたが これもうまく見つけることが出来ず例によって町役場で尋ねてみると「その昔はあったがニュータウンの開発で現存は跡方もなく 面影を探すことすら出来ない」との事でした。昔この辺りにあったと云うファンタジーな場所を図で示※され了った。残念なことです。

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