「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記


讃岐の雨乞い 8
雨乞の甕
香川県木田郡川島町(現高松市)上田井の清水神社は古来より雨の神として知られているが

外部資料

この社の境内に大甕二個を埋めた塚がある。甕は古く十二個あったものが三個となり今は二個となっている。

外部資料

社伝では景行天皇の皇子で封を木田郡に受けた神櫛王の造酒用の甕であったが、後 承和8年(841)に僧真雅がこれを用いて雨を祈って以来 雨乞の具となったという。大旱の際 この甕を洗えば必ず
雨があると伝え、木田郡一帯の信仰を得ていた。甕塚に建つ寛政二年(1790)の碑によれば、この年の大旱に雨を祈ること七日に及ぶも効のないため、郡の役人たちが集まってまさに甕洗いの式を行わんとした直前に大雨があり、その神徳を謝して玉垣を廻らし碑を建てたという。その後明治8年の8月にもこの法を修して霊験を蒙った。(香川県神職会「香川県神社誌」上巻174頁)なおこの甕のことは「全讃志」文政11年(1828)にも見えるが、「祠の傍に甕三口あり。(中略)大旱の時比の甕を洗えば必ず雨を得といふ」とのみあって塚のことは見えていない。
高松市(旧屋島町)大藪の氏神の森にも これを洗えば必ず雨が降るが 洗った者は三年のうちに死ぬと伝える瓶があった。新吉という者がそれを知りながら旱害を救うためにあえて洗ったところ、瓶中に住む白蛇の祟りによって、伝えの通り死んだという。「讃岐の伝説」草薙金四郎

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