「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くのうのんから大和気象歳時記

「川上村の昔話」から
「山姥と鉄砲撃ち」
山姥いうのもおんなしように、山ん中で普通の人の一倍半もあるような大きな女がおって、それもやっぱり塩を欲しがる。しかし、悪いやつがおって、鉄砲の喜平いうて鉄砲撃ちがおって、しに行って、笹分けて出てきたのが山姥やってな、こらかなわんと思て鉄砲で撃って、なんぼ撃っても、ポイと撃った玉は手で取って、最後に、おまえさんは何発撃ったで言うて、みな返した。とてもかなわんで、最後になむあみだぶつ言うて、ほったら、むかし、命玉いうて、そいつで撃ったら、大きな声出して、
「この餓鬼、えらいめにあわしやがった。」言うて逃げたいう。山姥山男の話

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