薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記
大和の自然
春日大社のフジ
外部資料
ノダフジとヤマフジとは、それぞれ花の色が白いものや、淡紅色になったものや、重弁になったものや、花種が格別長くなったものなどいろいろの変種ができている。奈良公園のフジの類は多くはノダフジであるが大和の山間部には、ヤマフジがノダフジと混じって分布している。とくに大宇陀 榛原方面にはノダフジの巨樹がところどころに見られる。
春日若宮の社殿に向かって左側に古色ソウ然として大蛇のようなツルを付近のナギの木に巻きつけているものがある。このフジは古くから「八ッ藤」と呼ばれて、宝永年間のころから「春日八ジ藤講」さえ結成された由緒あるフジである。
春日大社前の砂ずりの藤は花穂が1メートル余りにも達するノダフジの変種で優雅そのものである。