「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

大和の自然
春日大社付近のフジ
  外部資料 野田阪神付近のフジ

フジは単に観賞だけでなく 古くはむしろ繊維用材料として利用されていた。とくに未開の時代には、フジの靱皮繊維で織物を作って衣としたことは、いろいろの記録に照らしてもわかる。中古時代には、高貴な人々は絹の衣 貧しい人々は藤の衣を着用するならわし
となっていた。また高貴な人々でも服喪中はとくに藤衣を鈍白に染めて 着用する習慣も久しくつづけられていた。
大和地方に分布するフジは品の良いノダフジ すなわちフジの類が一番多くノダフジの名前の由来は 大坂府野田付近が往時名所であったことに由来する。紫色の花が比較的長い穂になってつき、ツルは多くは左巻になっている。この種類に次いで多いのがヤマフジで
紫の花穂は短く 個々の花は著しく大きい。またツルは右巻になっている。

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