「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くの うのん から 皐月のお知らせ

今月のお薦めの本

奈良公園は町の中に 月瀨村は 梅で有名です。
じっくり ゆっくり歩いて見るのがお薦め場です


今月の休み予定
5月 2日(月)3日(火)
  9日(月)10日(火)
  15日(日)16日(月)17日(火)
  24日(火)28日(土)
  30日(月)31日(火)
  臨時営業 23日(月)
  臨時休業 28日(土)パーソナルカラー講習会


道しるべ 奈良町


奈良の町の四辻や神社、仏閣の近くには また郊外に「右奈良 左高野」「右なら 左伊勢」「左大仏 右二月堂」などといった石の道しるべがたっている。主に江戸時代のものが多い。現在、字が読みにくくなっているものも多くある。
このような道しるべに刻まれた字は、当時の世相を表わしている。江戸時代には、よくお家流といった文字が使われ、漢字ではなく、平仮名が多く刻まれている。平仮名でも変体平仮名を使用されている場合が多く、漢字も楷書 行書 また草書で刻まれていることもしばしばある。
さらに、和歌や俳句が刻まれていることも多くある。
奈良の道しるべが最も多いのが江戸時代で明治時代 大正時代とつづく。
立っている場所は東大寺・春日大社への道しるべが最も多く、奈良へ来る観光客はどこに参詣するかを物語っている。
現在道しるべは 道路の拡張工事などで 撤去されたり また置き換えられたり その際元の方向と違ったり しているものもあるが 奈良の町で石で造られた道しるべを見ることも楽しいものです。


本のある喫茶店 うのん
■住所630-8053奈良県奈良市七条1丁目11-14
■Tel:0742-43-8152
■✉:honcafeunon.nara.nisinokyo@gmail.com
https:honcafeunon.nara.nisinokyo

奈良町の道


奈良町の道を歩いていると道幅が狭いと感じる。
平城京では大路は24㍍(八丈)小路は12㍍(四丈)といわれ、朱雀大路は最も広く84㍍、これにつぐものは二条大路36㍍といった大きさで、大路の両側には約2㍍の築垣をつくり、築垣の前に犬行とよばれる空地を設け、さらに、その前に溝を通じしていたので、実際に歩く道は相当狭められていたと思われる。また、大路には樹木を植えられていたようで、万葉集に、
春の日に張るれる柳を取りもちて
 見れば都の大路おもほゆ
の歌をのせている。


本のある喫茶店 うのん
■住所630-8053奈良県奈良市七条1丁目11-14
■Tel:0742-43-8152
■✉:honcafeunon.nara.nisinokyo@gmail.com

平城山(ならやま)奈良の山

万葉集に
 「平山の峯の黄葉取れば散る
    時雨の雨し間無くふるらし」
ほか、五首がおさめられている平城山について専門家の間では問題となっているが、
一般的には大和(奈良)と山城(京都)との国界となっている佐保山と佐紀山をあわせて平城山(ならやま)と考えるが妥当であろう。
平城山は、地形からすると100㍍にもみたない低い山で、山というよりか丘陵といった方がふさわしい山で、ゆるやかに丘陵が南部にのび、奈良盆地に接し南面して日光のあたりもよく、住宅として最も適したところで、平城に都のあった時は大宮人たちの住居となった。
平城に都を遷された元明天皇の奈保東陵をはじめ多くの御陵や種々の歴史、物語りを秘め、奈良 山城の地名が生まれたところである。


本のある喫茶店 うのん
■住所630-8053奈良県奈良市七条1丁目11-14
■℡:0742-43-8152
■✉:honcafeunon.nara.nisinokyo@gmail.com
■HP:https://sites.google.com/view/yakusijiunion.

平城京と佐保川

平城京遷都の際、藤原京から、物資が佐保川を使い運ばれたと万葉集にみることが出来る。
「大君の御命かしこみにきびにし家をすて・・ 奈良の京の佐保川に い行き至りて」と記されている。
「猿穂河(さほかわ)の 小石踐渡り ぬばたまの
 黒馬の来る夜は 年にもあらぬか」
「千鳥なく 佐保の河門の 清き瀬に
 馬うち渡し 何時か通はむ」
「佐保河の 清き河原に鳴く千鳥
 蝦と二つ わすれかねつも」
「佐保河の 水寒き上げて 植えし田を
 刈る早飯(わさいひ)は 濁りなるべし」
など十二首の歌がある。佐保川のほとりに大宮人たちが住み 楽しい憩いとロマンを育てた川であったことがうかがわれる。 
佐保川の北にあるのが佐保山で、川と山との間を佐保の内と呼ばれていた。
「我が門に 禁(と)る田をみれば 沙穂の内
  秋萩すすき 念(おも)ほゆるかも」
「梅 柳過くらく惜しみ 佐保の内
  遊びしことを 宮もとどろに」
ここも大宮人の楽しい遊びの里であっただろう。
また 平城京遷都に際して発せられた詔にも 「平城の地三方が山に囲まれ、佐保川・秋篠川が左右に流れ、南方が開けているので都にふさわしい土地である。都をここに遷しましょう」とおおせられていることから その佐保川は平城遷都に大きな役割をはたしたことがうかがわれる。


本のある喫茶店 うのん
■住所 630-8053奈良県奈良市七条1丁目11-14
■℡:0742-43-8152
■✉:honcafeunon.nara.nisinokyo@gmail.com