うのんのブログ

奈良西の京薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くから 大和の気象歳時記№42 続雨乞地蔵と神仏の出御

北葛城郡馬見町(現広陵町)の各部落では観音 弥勒 地蔵 等々を雨の降るまで池につけておきました。同町赤部では大日堂の西側にある石地蔵を縄でしばって 唄をういながら領内を担ぎ廻りました。イチモリの堀にほうり込んでおくと雨が降るといいます。効があればきれいに洗ってもとの堂内に安置しました。同町の大垣内では専光寺の観音像を村はずれの池に投げ込んで雨が降るまで上げない。この観音は俗にタロウサンと呼びますが これは多度さんの訛ったもので 伊勢の有名な雨の神 多度神社の信仰がこの池でも篤いことから来た名であるらしいです。 
高市群船倉村(現高取町)丹生谷の大仁保神社(祭神は仁徳手能)は俗にお丹生さんといって水神として知られていますが 雨乞にはご神木を水中に沈めて少しばかり待っていると 必ず降るといわれます。
天理市柳本の東にある竜王山の雨乞にもこの祠を持ち帰って池に投げこむといいます。同市菅生の雨乞では竜王の石碑を池にほうりこみます。また 柳本や中ノ庄でも寺の薬師さんを三ツ池に入れ北菅田では地蔵を池にいれました。

竜王山山頂近くにある 柳本の竜王社


薬師寺近くから 今週の本の紹介です

「日本の古代遺跡」奈良南部
森浩一氏企画 伊藤勇輔氏 楠元共著

奈良には古墳の宝庫です。

南部は タイムスリップした様な雰囲気もあります。
そこにある遺跡からの出土品には 石からのヤジリや
本の表紙の様に 繊細な金細工まであります。
行楽のシーズン前に知っておくのもいかがですか?


薬師寺近くから 大和の気象歳時記№41 雨乞種々相

かさ
話は少しズレますが 同町(北葛城郡 河合町)大輪田の古老から時を同じうして 佐味田 宝塚古墳で発掘された鏡の図が送られて来ました。古墳は四世紀半葉頃築造されたものだそうです。それは高床式家屋に かさ の文様で この文様に関し同志社大学学術調査委員会 調査主任をされている方は家屋文鏡の上下には蓋(きぬがさ)が立っています。蓋は絹または織物をはって柄の長いかさで身分の高い人がさしたものです。と仰言っています。古代に絹張りの かさ が作られていたと云う事」 その かさ の文様が鏡の文様にきざみこまれ 高床式家屋の住人の身分を現わしているのでしょうか なにわともあれ不思議な思いがします。