「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くから 大和の気象歳事記No.303 神無月

天気俚言 
秋の夕焼鎌を研げ 明日は天気が快いから農良仕事の準備をしておく様に と云う俚言であって 夕焼けが明日の天気を予告してくる全国的に有名なものである。夕焼けから見られる空は 太陽の光が空気の分子や細塵のために錯乱されて起こる現象であって 夕焼けの現れる西の空には雲が無く晴れていることが夕焼を見る事の出来る条件である。但し紅味の中にドス黒く凄みのある夕焼け空は明日の良い天気は約束出来兼ねます。ただし 淡紅色の鮮やかな夕焼けは胸一杯深呼吸をしたくなります。
雲が大仏参りすると雨がふる。 奈良市
雲が奈良参りすると雨が降る  広陵町 御所市
雲が長谷参りすると雨が降る。 明日香村
低気圧が西の方から近畿地方に近づいてくると 始めは一般的に南西の風が吹き 地上より上空の方がその反応は早く 雲は南西方向から北東方向に流れる。明日香地方では南西方向から北東方向に流れる雲を見て誰もが知っている大きな目標は長谷方向である。
広陵町や御所市では北東方向の大きな目標地は奈良方面となり 旧奈良市では 大仏様となる。いずれも天気を予知する有効な手掛かりとなり天気は確実に下り坂にむかいます。
雲が長谷参りすると晴 奈良市
一方雲が長谷参りすると天気の良くなる地方がある。奈良では雲が長谷参りすると天気は良くなる と云う天気俚言がある。低気圧が東の方遠ざかると その後を埋める空気の塊まりは北西方向から流れてくる。雲の流れは北西方向から 南東方向となsり 奈良から南東方向に在る長谷は恰好の代表地点となって生れた諺で天気は着実に快復に向います。

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