「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くから 大和の気象歳時記 №298神無月

二十四節気
我が国は南北に長い。季節変化が明瞭に表われる国である。春夏秋冬の四季に加え梅雨期と秋霖期を挿入される。二十四節気は純然たる暦学上のもので 移りゆく四季を二十四の節気に分け立春に始まり大寒まで四季のよすがを語るものとして暦に載っている。
二十四節気の説明として代表的ともいえる天明八年(1788)の暦便覧より
立春 春の気立つをもってなり
雨水 陽気地上に発して雪氷とけて雨水となればなり
啓蟄 陽気地中にうごきちぢまる虫穴をひらき出ればなり
春分 日天の中を行て昼夜等分の時なり
清明 万物発して清浄明潔なれば此の芽は何の草としれる他
穀雨 春雨降りて百穀を生化すればなり
立夏 夏の立つがゆえなり
小満 万物盈満すれば草木枝葉茂る
芒種 芒のある穀類 稼種する時なればなり
夏至 陽塾至極しまた 日の長きのいたりなるを以てなり
小暑 大暑来たる前なればなり
大暑 暑気いたりつまりたるゆへなればなり
立秋 初めて秋の気立つゆへなればなり
処暑 陽気とどまりて初めてし退きやまんとすればなり
白露 陰気ようやく重なりて初めて退きやまんとすればなり
秋分 陰気の中分なればなり
寒露 陰気の気に合って露むすび凝らんとすればなり
霜降 つゆが陰気に結ばれて霜となりて降るゆへなり
立冬 冬の気立ち初めて いよいよ冷ゆればなり
小雪 冷ゆる故に雨も雪となりてくだるが故なり
大雪 雪いよいよ降り重ねる折からなればなり
冬至 日南の限りを行て 日の短きの至りなればなり
小寒 冬至より 一陽起るが故に陰気に逆らう 益々冷え也
大寒 冷えることの至りて甚だしきときなれば

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