「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くから 大和の気象歳時記№132 お水取り

お水取り④
 昭和29年から63年までの35年間 御松明中の気温とお水取り後の気温の変化を調べてみると 気温の上昇が平均並に上がっていた回数は6回 平年並み以上に気温の上がったのは17回で半数近くが気温の急な上昇が認められた。反対に35年間の内お水取りが終わってから気温の下がった回数は12回を数え3年に一度は寒の戻りがあったことが分る。
 何は ともわれ冷たい冬の北風に耐えてきた我々は 暖かくなるという宣言が欲しい。例年3月3日お雛様祭りの日 第1回目の桜開花予想発表がある お彼岸の頃二回目の開花予想発表がある 二月堂修二会 後行 観音講が終わる頃には彼岸の入りとなり全国的に「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉が活きてきます。下の図は本州の最南端潮岬で3月1日最高気温13度となっている。10日間を過ぎると13度線は若干北上し 更に10日間を過ぎた3月21日では我が県を通り越京都に迄進み さらに10日間を過ぎた4月1日には能登半島の真中当りまで北上している。はじめの内は北上するするスピードもゆっくりであるが 徐々に加速して月末ともなれば 偉駄天の如くスピードアップしていることが判る 将に春到来である。

修二会の尾松明の燃えかす

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