「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くから 大和の気象歳時記№70 雨乞の種々相

くず神社


水に関係のある丹生 水分 山口神社の分布を示しました。これ等の神力は大体祈雨神祭に預かった式内社で 今の言葉で云えば行政側の祈りを捧げた神々です。一方少ない「雨」に自然神 地主神に敬謙な祈りを捧げてきた無享の庶民が降雨を祈願する模様も記して来ました。その一つにくず神社の場合を上げます。
くず神社の祭礼と国栖奏の祭礼を混同する旨が案外い。国栖奏は旧暦正月十四日吉野郡国栖にある浄見神社の奉納されるもので現在は県指定の無形文化財となっています。
またくず神社はその昔 明日香雷字初王子にあったと考えられている気吹く雷響雷吉野大国栖御鬼神社(祭神は雷神と云われています)でもない。
くず神社の くず は九頭 国津 葛と書き表され 管見で申し訳ないのですが 私の知る限り現在県下に20数社が算えられます。雨の少ない大和の国では恵みの雨を祈るくず神社は勿論これ以外 高靇神 竜神神 水神 弁財天等 水神を加えると大変な数にのぼります。

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