「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くから 大和の気象歳時記№25 雨乞⑥

水分の神
 大和には吉野 宇陀 都祁 葛木 の四カ所に水分の神が祀られいて 田畑の灌漑を司っています。
 「延喜式」巻八の新年祭の祝詞には 水分に坐す皇神等の前に白さく 吉野 宇陀 都祁 葛木と御名は白して辞意へ奉らくは 皇神等の寄さし 奉らむ奥津御年を 八束穂の伊加志穂に寄さし奉らば 皇神等に初穂は頭にも汁にも𤭖閉高知り𤭖腹満てべて 称辞意へ奉りて遺御孫命の朝御食 夕御食の加牟加七に 長御食の遠御食と赤丹穂に間食すが故に 皇御孫命の宇豆の弊奉を称辞意へ奉らく諸間食せと宜る。辞別きて 忌部の弱肩に太多須支取掛けて 持由麻波利仕へ奉れる弊奉を神主 祝部等受けりて 事過たず棒げ持ちて奉れと宜る。
大和の水分神社は山の分水嶺をついかさどる神々を 四大水系にそれぞれ鎮座され 国家的祭事として 重要視されていましたが 時代の変遷によって庶民の神として信仰篤くうけつがれ 今日も祭事は維持されて今ス。しかも 民間信仰はミクマリミコモリとなり 子守の神として信仰されているのもあります。
外部資料からの写真です(ウィキペディアから)

宇多水分神社

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