「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くから 大和の気象歳時記№19

井戸 かくし井戸
大和平野のうち南和に多い かくし井戸 に言及しておきます。普段のとは 一見普通の田甫ですが 旱が顕著になり 水不足がひどくなると 田甫の一部に1㎡あるいは1㍍に2㍍ 深さ4㍍内外の井戸を掘ってあって水不足を一時しにぎにしました。根本的にこの井戸は田甫の持主のもの 大正末期ごろから 深井戸(深さ2百㍍ぐらい)が掘られる様になりました。特に昭和22年の大旱魃を契機として各所で発達した(主体は組合)


恒常的に農業用水に不足していた大和の国では小規模に襲ってくる旱魃」「に農家の人達は「水」を確保することに涙ぐましい努力を重ねて来ました。その心痛は想像を絶するものがありました。
 この様な状況下では神仏に頼むほかなく甘雨 慈雨の恵みを祈りました。それは個人で 小人数で 字や郷中仲間が相寄り 更に多くの人達が様々な手法を講じて神や仏にすがり祈願しました。天皇自ら足を運んだ例もあります。南地域に多く雨乞儀礼が行なわれました。
かくし井戸 外部資料

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