「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くから 大和の気象歳時記№17

大和の溜池②
 溜池の形は正方形か長方形で古代における条里制と密接な関係があります。しかし山麓や馬見丘陵には谷の一方をせき止めた不規則型のものがおおくあります。中でも馬見丘陵」は殆ど一筆のごとく「つぼ池」といわれる小さい池が無数に散在しています。
 平地部の池はほぼ形が整然としているのに対し丘陵や山麓は不規則型のもので 両社は全く地形上の相異や発生の要因が異なるためです。この溜池の分布は盆地の北部および南西部にとくに多くあります。北部には比較的大きい池が多く 南西部は小さい池が多くあります。こうした池の発達は盆地の雨の少ないことによりますが、特に引河川に乏しいことが最も根本的源因です。この溜池は非常に浅く「大和の皿池」と喚ばれて普通数㍍で2㍍から4㍍までが最も多く 全体の43%を占めています。これについて2㍍以下が40.2%で浅いことが特色です。この様にに浅い溜池であるので、貯水量も少なく 夏期用水期間中は何回も配水 貯蓄作業を繰返さなけりません。この労力は非常なもので 県下の平均では稲作労力の7%余と言われています。さらに県下の溜池は古代に築造されたものが多いため かなり老朽化しており 改良の必要なもの560(灌漑面積五町歩以上のもの)で奈良盆地には380 その灌漑面積が九百町歩余りです。
古代の池造りです

崇神天皇 前97年~30年

垂仁天皇 前29年~後70
景行天皇 後71年~130年
応神天皇 270年~310年
履中天皇 400年~405年
推古天皇 572年~627年
ご参考にしてください

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