「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くから 大和の気象歳時記№16

大和の溜池①
現在の奈良新聞に「大和の自然」の中から池についての記事がありそのまま記します。
 奈良盆地は全国でも有名な溜池灌漑が発達しているところで 讃岐平野 大阪平野とともに溜池が多い。
 溜池の総数は15,000分の1の地形図で見ると約3,000であるが小さい溜池を入れると総数13,800に達する。溜池による灌漑面積は13,480町歩 72%河川灌漑は26% 天水地下水が2%で奈良盆地の稲作は全くこの溜池に依存している。溜池分布の最も密な所は馬見丘陵である。丘陵は南北約7㎞東西3㎞で ここに1,577の溜池が分布している。1㎢について平均74 最も多いよころは180で 水田1町歩に対し211の池がある。(旧馬見町)県下の溜池の総面積は1,580町歩にのぼり 一つの平均面積は二反六畝で一つの池の灌漑面積は二町七反五畝である。すなわち水田一町歩に0.36の池となりその面積が九畝となる。溜池の築造は非常に古く 上代から築造が行われ 歴史上有名な池も多数ある。その後土地の開墾が進み 用水路になるとともに漸次その数も増加してきた。そうして現在においてもその築造が行なわれている。 白川池 倉橋池 斑鳩池 などはいずれも最近の完成である。
外部データーから  溜池の築造状況は年代を追って明日以降に記載します。

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