「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くから 大和の気象歳時記№15

大和の農業用水
一般に稲作に必要な水の量は 雨の量に換算して2000㎜と言われています。大和平野の穀倉地はいずれの場所も条件に合いません。また古代大和の土地は他の地方よりも早くから開け東洋では中国西安についで多くの人口をかかえ、飛鳥 奈良の都は五穀の一台消費地でもありました。しかし五穀の豊穣を期待する絶対量の「水」はいつも不足していた為安全供給を計るため多くの 池が造られました。日本書紀第五崇神天皇(AD97ーAD30)の項に 六十二年秋七月乙朔丙辰詔して曰く 農(なりはひ)は天下の大なる本なり。民の情みて以て生くるなり。今河内狭山の埴田水少し。是を以て其の国の百姓農事に怠れり。其れ多くに池溝(うなて)を開りて 以て民の業を寛めよ。冬十月 依網(よさみ)池を造る。十一月刈坂池 反折池を造る。とあって池や溝を造ることに意をもちいられています。
薬師寺とよく観光写真にもある大池も 溜池の役割もありました。

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