「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くから 大和の気象歳時記№14

旱魃から池造りにはげむ 1

A

B

A・Bの図は気象庁観測技術資料によって描いたもので A図は 年平均降水量分布 B図は稲作期間5月から9月としたときに5ヶ月間の合計平均降水量分布図を示したものです。C図は昭和28年奈良に測候所(以前は橿原市)が移転後梅雨期 小雨1位の降水量の記録です。(ちなみに梅雨期奈良では360㎜程度の雨が降ります。昭和33年は63㎜程でありました。)
ご覧になって解るとおり台高山脈の南の方は大台ヶ原とその周辺を含め我が国屈指の多雨地であって、ここを頂点にして扇の要の裾がひろがった様な奈良盆地では 多雨地の降水量に比べ3分の1にも満たないことがおわかりいただけると思います。
C図に至ってはお話にならない様な数値で農業用水の不足は極めて深刻でした。

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