「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くから 大和歳時記

外部データーです

奈良の気候


奈良県は山に囲まれた土地である事は昨日のブログで書きました。
冬から書いていきます。
特徴的なことは日照時間の少ないことです。例として1月は大阪と比べて21時間 東京と比べて55時間も少ないです。西高東低の冬型気圧配置では午前中は晴れていても午後には雲が発生して太陽を隠すことが多くあります。しかし夜になると晴れ上がって奈良盆地はきつい冷え込みとなります。雪については大雪は殆ど南岸低気圧通過の際に起きています。(古いデーターですが 昭和26年(1951年)奈良では22㎝ 昭和28年17㎝ 昭和38年(1963年)には19㎝を観測しています。)奈良にとってこれらは『豪雪』はいずれも太平洋側を低気圧が通過した際北の方から急速に寒気が降りてきた場合です。
3月4月頃は年間の最乾燥期です。桜の国の桜の名所吉野山へは沢山の花見を見る為に多くの方が訪れ賑わいます。また古いしきたりが一杯つまった大和の国ならではの祭が始まります。4月1日には大和神社の「ちゃんちゃん祭」を皮切りに毎日どこかの町 村 大字で祭があります。平野部ではビニールハウスの中で苺がすくすく大きくなりやがてビニールの覆いが取払われると今度は苗代かきとなります。
6月8日は梅雨入り平年日 これから約40日間雨期となります。
梅雨が明けるとカンカン照りの日が続きます。奈良の夏はまた雷の季節です。年間の雷に日数は関東北部の宇都宮で22日 前橋20日奈良は19日で全国的にみて多い方です。
厳しいと思われる奈良の暑さを大阪と比べると夏の熱帯夜大阪より少なく 冬の暖房日数は大阪より多くあります。
暖候期の雨は大台ヶ原を中心とする南部山岳地帯に また警報基準に達するような大雨や短期間雨量では大和高原から大峰山系にかけて 日雨量では大台ヶ原を中心とする南東山岳部に現れ易いです。
 しのびよる秋は葛城山 曽爾高原 のすすきにみられます。秋の始まりを告げる百舌鳥の鋭く感高い鳴き声に始まり彼岸花が美しいです。菜女祭 観月祭 鹿の角切 正倉院の曝涼等など多催な行事が目白押しにつづきます。年中行事表は春と同様 春以上に混み合い並んでいます。やがて 県下の紅葉の名所が取り上げられ奈良県内を走る交通機関の各駅には紅葉の進行状況表が張り出されます。
 いく秋を惜しむハイカーが目立ち人影が少なくなると師走になってきます。大和の祭納め「春日若宮おん祭」となってきます。おん祭が終わると町々村々は迎春準備一色に塗られてきます。初雪が最も早く降った記録は昭和51年(1976年)11月29日 平年日12月22日(少々データーが古いかもしれません)ただ奈良で育った古老の話ではおん祭には雪がつきものとおっしゃっています。
調べたデーターからは 年内に初雪を見るのは3年に2回 おん祭までに雪を見るのはに3年1回ぐらいです お正月を過ぎてから雪を見るのは3年1回のぐらいです。
また気象警報京阪神の中では少なく 安穏やかな土地柄といえると感謝します。
 データーに関しては古いもの使ってます。

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